地域文化の映像保存プロジェクト

鞆の町並みは、2017 年に重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けました。伝建地区に近い重要文化財能舞台のある沼名前神社には、古代以来の伝承を持つ「お手火」「お弓神事」「秋祭り」があり、また各町内にはそれぞれの社や井戸水神など計 48 社があっり、鞆全体では年間百件を超える祭礼行事があると言われています。
伝建地区には、選定前後に U・J・I ターン した若者がおり、彼らと地域社会の参加協力を得て、主要な祭礼行事から順次、その準備段階・ 行事本体・片付けまでの全体の過程をできるだけ詳細に記録する予定です。

通年での無形文化遺産的な行事のビデオ撮影・編集・記録 作成をするため、無形文化遺産記録の専門家の指導を受けることで、学術的な価値ある記録水準を目指します。

この活動は、大成建設自然・歴史環境基金の助成を受けて行っております。

「若者による無形文化遺産記録作成を通じた歴史的 環境保全活動ー広島県福山市鞆の浦における U/J/I ターン後の地域社会定着を目 指して」のタイトルの活動に関して、「公益信託大成建設自然・歴史環境基金 2019 年度助成金」をいただきました。私たちはその成果の一部として、映像記録 作品『令和元年御手火神事』と『いま、子供たちに残したいものは何ですか』を 作製しました。